縫い合わせ日誌(地蔵まえ4)

《無人駅の芸術祭2021》地元、川根町の妖精たちと 美術作家さとうりさ による協働制作の日誌

河原方面でも

先々週、抜里に行ったとき、小山真徳さんの制作現場にお邪魔しました。

抜里駅からちょっと歩いた河原に黙々と作業していらっしゃいました。

やべー。(賞賛)

 

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この写真から2週間たっているので、今頃はまた違う景色になっているのでしょう。 

完成イメージをちょっと聞かせてもらいましたけど。

うん、あ、そうなんだ、やっべーな。

 

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制作のための休憩所だそうです。

(関口み〜)

見てるこちらをポカーンとさせる規格外のエネルギーは、昨年参加されていた関口恒男さんを彷彿とさせてくれます。

二人がコラボレーションしたら建国できちゃうかもな、などなど妄想が止まりません。

 

 

 

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キャップの方が小山さんの制作サポートしている元・大工さんの「ぶんちゃん」。

若い頃、川向こうの集落と戦争(河原の石を投げ合う)をした話をしてくれているところ。

友達の頭に大きい石が命中して流血して大変だった、とケラケラ笑っています。

川向こうの集落には県道が走っているぶん、社交的な生活をしていて悔しかったそうで。

 

ぶんちゃんの話を聞いているのが主催のクロスメディアしまだ・兒玉絵美さん、その手前が参加アーティストの木村建世さん。

木村さんも私と同じく今年で4回目の参加になります。

毎年1つの駅を選んでその周辺に住む方たちにインタビューをしてまわり、その話をもとに短編を執筆し、文庫本サイズの本を制作しています。

できた本は駅のホームに設置され、来場者は持ち帰ることができます。

今年は塩郷駅だそうです。

(これまで執筆した駅にも引き続き展示されるかも。詳細は公式サイトで)

 

 

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続いてサヨばあちゃんの休憩所のサヨさんにご挨拶。

昨年展示をさせていただき、今年もまたお世話になります。

チームサヨ、テキパキと溌剌としてていつも驚かされます。

休憩所だけど神社っぽい。

 

 

 

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そして仮縫い

今回は模型やミシン持参だったので車で抜里入りです。(検査も済ませて)

まずは、模型を使って改めてみなさんに作業の説明を。

 

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今日は仮縫いをやってもらう日。

これはなかなか大変なので、縫わなくても留めるのを目標にしてもらいました。

 

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まずは中年以降の人類の前に立ちはだかる「針に糸を通す」という壁。

 

 

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その壁に挑んだ者だけが獲得し得る「通った!」という喜び。

 

 

このあと “針に糸を通す係” が登場し、作業効率アップ。

うちでも雇いたい。

 

 

 

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ふとダジャレが止んで静かになると、あれ?大丈夫?どしたん? と心配になります。

そんなときは、自分たちでも心配になるようで「あっ、シンとした!」と、誰かが静寂をかき消し、何事もなかったように再びダジャレが続きます。(エンドレス)

 

これが健康の秘訣かもしれないな。_φ(・_・

 

 

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みんなは手を出さない直線仮縫いに挑むカーシ君と、アシストするノボル君です。

 

 

 

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カーシ君は自分でも作品を作ったりするので、ミシンだって大丈夫。

 

このミシンは私のばあちゃんの形見。

ばあちゃん、こんな年下の男性に使ってもらってニヤニヤしてるに違いねぇ。

 

 

 

 

 

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ミシンはカーシ君に任せて、ほかのみんなには旧作のバルーンを見てもらいまいした。

風の影響も実感してもらえたよう。

 

 

 

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展示場所の候補の場所を見に。春だねえ。

 

 

作業場に戻ると、「りさ!糸がない!」とカーシ君。

ふふふ。

 

 

 

いざ、裁断

 

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おはようございます。

朝ですよ。

今日もはりきっていきましょう。

ちなみに、抜里では朝7時に音楽(野ばら?)が流れます。

 

朝9時、防災センターの2階に集合。

すぐに作業開始です。

(さとうさん、厳しい!)

 

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あっというまに裁断が終了したので、次は線引きです。

ちょっと細かい作業ですが、ゆっくりで大丈夫!

(と、言いながら厳しい!) 

 

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アシスタントのダジャレも甘やかしません。

と言いたいところですが、常に全員がそれぞれ発しているので追いつけません。

ラップみたいに速いんです。

地元の人じゃないとわからないディスりも入ってたりするから、しばらくしてハッとさせられたりする。奥深い世界。要研究。

 

それにしても暖かくていい天気。

 

 

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今日も笑わせていただき、ありがとうございました!

作業も!

 

 

裁断の準備

今週末は川根町抜里に集合して生地の裁断。

私も今年初めての訪問するので、前日にPCR検査を受けました。

検査会場で唾液を摂取して、翌日メールで結果が届くというもの。

会場までの移動もあるし、結果までの時間もあるので、完全に不安が拭えるわけじゃないけど、予防と検査の合わせ技が定番になっていくんだろうなと思います。

もっと手軽に検査できるようになるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

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前日の夜に抜里に入りました。

なんと、大井川鐵道には新しい駅「門出」ができていました。

カフェ?を併設しているみたい。

ピッカピカ。

 

 

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駅からの道。

 

 

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滞在先の抜里ハウスのベランダから。

 

 

真っ暗で星がたくさん。

静かでよく眠れます。

 

 

「地蔵まえ」シリーズについて

地蔵まえシリーズについてちょっと説明しましょう。

私は無人駅の芸術祭に2018年から参加しています。

毎年、作品を制作しては「地蔵まえ」とタイトルを付けてシリーズ化してきました。

このタイトルにしたきっかけは、

 『パブリックアート(私の場合はオブジェ作品)はお地蔵さんのようにその地域で半永久的に愛され続けることはできないのか』

 という疑問のような願望のようなところから。

(つまり、バス停的な【○○地蔵前】でななく、夜明けまえ的な【地蔵まえ】という希望を含んだ意味)

オブジェを設置するだけじゃなく、その周辺でどう「手垢」をつけていけるかな。

みたいなことを考えてやっていました(います)。

 

「いやいやいや、お地蔵さんになれるかもしんないじゃんよ?

 何が起こるかわからないらぁ!

 まあまあまあまあ(🍵🍘🍊)」

 

といった地元の方々の明るくデカイ声を聞いていると、いつのまにかいろいろ「大丈夫だあ」気分になる不思議。

 

ではざっくりとご紹介。

 

2018年 は、「トンネルを掘ったときに出てきた土(粘土)がどっさりあります」と聞き、その土で焼き物オブジェを作ることに。藤枝陶芸センターの前田さんに助けてもらい、どうにか神尾駅に展示することができました。




2019年 は、オブジェ型抜きワークショップに開催し、そこで出来たみなさんの作品と私の作品を一緒に田野口駅に展示するというもの。展示終了後、型抜き作品は素焼きしてお返ししました。

 

 

 

2020年 は、不特定多数のご家庭にオブジェを貸し出し、数日いっしょに生活してもらいました。その滞在中に撮影してもらった写真とオブジェを抜里駅に展示。

 

 

 

協力してくれたみなさんに感謝とか言いながらまたお願いをしている私です。

 

早速

川根町・妖精チームのみなさん、公民館を借りて作業を始めてくました。

50枚くらいあったと思うんだけど、1日で終了したそうです。

頼もしいです!

 

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わたくし、横浜チームもやっております。

 

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川根⇄横浜 (zoom)

先週末、zoomを使って今年初めてのミーティングをしました。

私は短期で借りている横浜のスタジオから。

川根町のみなさんはトクジさんち?かな。だな。

トクジさん、カーシー、のぼるさんが参加してくれました。

大石さん、えみさん、師匠も応援してくれています。

 

プロジェクターを使うとは流石です。

お茶の緑が鮮やかですね。

ええ、もちろん川根茶です。

 

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画面左のはじに鎮座しているのが昨年の同芸術祭で私が出展した『地蔵まえ3/里子志願』です。マスクしてる。笑

 

今年はこのオブジェのバルーン版を制作、というわけです。

 

〈解説;サトゴシガンとは里子志願を意味し、オブジェ作品を様々なご家庭に短期間滞在させてもらうというもの。異物であるオブジェ作品と過ごす生活体験がその後の鑑賞(昨年の会期中にはオブジェとドキュメント写真を抜里駅に展示)にどう関係するのかをテーマとした作品です。最初にやったのは20年も前でした。〉

 

昨年の会期後も「ウチにも是非!」と言ってくれた方がたくさんいらっしゃったのですがコロナのおかげでそのまま終了となってしまい、とても残念でした。

 

 

 

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今日はあらかじめ私から川根町へ配送していた型紙についての説明。

これくらいは何でもできちゃうスーパーサポーターなので余裕です。

 

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早速試しに切ってくれました。

 

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私から見たみなさま。

師匠から満面の笑みをいただきました。

これが「たのんだぞ」のサインです。

はい、がんばります。(真面目)